実際にライブペイントをするとなると、普段は4〜6時間の猶予の中で描く事が多く、それをどうオンラインで伝えられるかを考えました。その時間の映像を垂れ流して観るのは中々根気のいる事だと思うし、逆だったら絶対退屈だしそれは無いなと思い、タイムラプスで撮影して5分ほどの映像に納める事をイメージしました。次に自分が絵を描く上でインスピレーションを一番受ける自然の中でやったらきっと楽しいやろなと思って、何を描くかはあまり考えずに、自分のアトリエの裏にある山ん中に入って良い場所を探しました。その探す視点も撮っておいたら、見つけた時の見つけた感が映像に収められそうで、とっさに録画し始め、ぶれぶれ過ぎるんですけどそれがとてもリアルに感じて、実際に使う事にしました。今回の映像の半分以上これなんですけどね笑。
次に、自然の風景を自分の得意なグラデーションで描くことを決めたんですが、ライブ感が欲しく、いつものように細かく丁寧に描くことはやめて、凸凹の地面のテクスチャを活かしてダイナミックに描き進めて行く内に、楽しくてもう夢中になってました。
そうしてる内も、この所ずっと頭の中にあった矢吹さんの存在をどうにか表現したいと考えていて、とっさに折れて落ちていた良い感じの枝で、安易な表現かとも過ったんですが、矢を描くことを決めました。
雨が降り始めていた事もあって、そこからはキャンバスをアトリエへ移して矢の細かい部分を描き込みました。
描いた時間は結局、トータル4時間ほどかかりましたが、ギュッと5分に納める事が出来て良かったです。良い制作が出来ました。
JCILをはじめとする福祉まつり関係者の皆様と、特に、今回から実行委員長を任された下林のよっちゃんや、ネットワークサロンのせりさんからのコマメな連絡でモチベーションをキープできた事に感謝します。その他にもこのお祭りを支えておられる沢山の皆様、会場と、オンラインで見て頂いた皆様、ありがとうございました。
そして、最後になりますが、2月2日にお亡くなりになった矢吹文敏さん、この福祉まつりに最初に参加する切っ掛け頂いた事を感謝します。
矢吹さんへのご冥福をお祈りするとともに、この作品を捧げたいと思います。
ありがとうございました!
尚、オンラインでの全容は下記URLにて
2021年3月31日24時まで公開されています
http://www.kyoto-fukushimatsuri.com/#
#福祉まつり #JCIL